年賀状イラスト

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何気なく使っている年賀状イラスト、それぞれどんな意味があるの?

年賀状に彩を添えてくれるイラストには、何となく決まったものが使われますね。干支や門松、羽子板などはお正月らしくて季節に合ったモチーフだと分かりますが、鶴や亀、扇などはなぜ使われるのでしょうか?

新しい年の始まりに、その一年の幸運を願う気持ちから使われるようになった「縁起物」のイラストについて解説します。

年賀状に使われるイラストは、干支と縁起物

年賀状イラスト

年賀状に描かれるイラストには、毎年変わる干支の動物と、年に関わらず使える「縁起物」の2種類がよく使われます。新しい年の訪れを祝い、お相手の一年の幸運や幸福を願うという年賀状の役割を考えると、その年を象徴する干支の動物と縁起の良いものが描かれるのは、当然とも言えるでしょう。干支と縁起物に分けて紹介します。

干支とは?

年賀状イラスト

干支は中国の暦に由来するもので、十二の動物を表す文字が毎年順番に割り当てられます。

十二支: 子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥

12年に一度しか巡ってこない動物ということで、その年を表現するためのメインのモチーフに据えられていることが非常に多くなります。絵馬の絵柄を干支の動物にする、ダルマの顔を動物の顔にするなど、さりげなく登場していることもありますので、イラストもよく見て選ぶと楽しいですね。

縁起物とは?

縁起物イラスト

縁起物とは、良いことが起こる兆しを感じさせるもの全般を指します。お正月限定の用語ではなく、「縁起が良い」や「縁起を担ぐ」などの言葉は、普段からも使います。特に結婚式や子供の成長を祝うイベント類では、よく縁起物が登場するのを覚えている方も多いのではないでしょうか。

一般的に縁起が良いとされるのは、長寿、商売繁盛、子孫繁栄を表すもの。また、「昆布」は「よろこぶ」、「黒豆」は「まめに働く」に通じるからおめでたいという理由でおせち料理に入れられるように、良い意味の単語を連想させるものも「縁起物」となります。

年賀状でもよく見かける縁起物を、一般的な縁起物とお正月に特によく使われる縁起物に分けて見ていきましょう。

鶴と亀

鶴と亀は「鶴は千年、亀は万年」でお馴染みの、長寿で知られる生き物です。元々中国では鶴と亀を1セットにして長寿の象徴としていましたが、年賀状では必ずしも一緒に利用されるわけではありません。

亀に関しては、縁起物として描くときには尻尾がフサフサした「蓑亀」の姿で描かれます。藻類が甲羅の上で成長し、尻尾のように見えるようになったもので、中国で昔から珍重されていたものです。

松竹梅

松竹梅は、冬の寒さに負けずに青々としている、花を咲かせるということから、中国で「歳寒三友」と呼ばれていました。この組み合わせに日本での各植物への意味付けが加わり、縁起物として定着しました。

: 【常緑】神聖な木、長寿の象徴
: 【成長力】子孫繁栄
: 【春の先駆け】繁栄、気高さ、生命力

魚の「鯛(タイ)」は、名前が「めでたい」に通じるということで、様々なお祝いの場でご馳走とされています。お正月も同様です。

打ち出の小槌

振れば望んだものが手に入る、伝説の打ち出の小槌。「つち」は普段あまり使わない言葉ですが、金づちの「つち」ですね。

扇、扇子

末広がりで、先が開けていることが喜ばれる縁起物です。瓢箪(ひょうたん)や漢数字の「八」も、末広がりな形状から縁起物とされています。

神様ごとのご利益がある七福神

七福神

ご利益のある七人の福の神様、七福神も年賀状に描かれることの多い絵柄です。由来は一つではなく、仏教や道教の神様や人物、日本の神様など様々で、日本で独自に発展した神様たちです。それぞれの神様に神社があったり、「恵比寿さま」、「大黒さま」と呼びならわされていたり、身近な神々でもあります。

見分け方と、代表的なご利益をまとめました。(寿老人と福禄寿は本来同じ神であったとも言われ、見分けが難しくなっています。)

恵比寿 : 【釣り竿、鯛】商売繁盛
寿老人 : 長寿延命、諸病平癒
大黒天 : 【打ち出の小槌】五穀豊穣
弁財天 : 【琵琶、天女姿】諸芸上達、財運招来
福禄寿 : 子孫繁栄・富貴繁栄
布袋尊 : 【堪忍袋】千客万来
毘沙門天: 【兜】大願成就

七福神の内の一人が単独で描かれることもありますが、7人全員が描かれることもあります。7人揃って描かれる場合には、同じく縁起物である宝船に乗りこんでいる様子が良く用いられます。

お正月にまつわる縁起物

年賀状イラスト

年賀状に入れるイラストには、もちろん年賀状固有と言えるモチーフもあります。お正月の行事はこれからの一年の幸福や発展を願って行われるものですから、お正月関連の絵柄も縁起物です。

お正月らしさが出せるので何となく利用しがちですが、意味を込めて選ぶのも、その年の自分らしさが出て良いのではないでしょうか。

お正月飾り

まずは、お正月に飾るものです。歳神様のお越しを願ったり、新しい一年がつつがなく送れるように、というお正月らしい願いに満ちています。

門松: 歳神様に来ていただくための目印
 : 歳神様へのお供え物

鏡餅はお餅以外の部分でも縁起を担いでおり、なかなか奥深い絵柄です。例えば、お餅の上の橙(だいだい)には「代々続く」の意味が、裏白には葉の裏が白いことから「潔白」、「白髪になるまで長生き」の意味が込められています。全部調べて描き込むのも、面白いかもしれません。

お正月遊び

お正月の伝統遊びも、よく描かれていますね。羽子板や毬は、美しく装飾されたものが飾り物として飾られていることもあります。

羽子板と羽根: 一年の厄払い
コ    マ: お金が回る、頭が回る、仕事が回る
毬 (手毬): 角が立たない

初詣

初詣に関係するものも縁起が良く、お正月の風情があって好まれます。

絵 馬: 願い事を書く
破魔矢: 災い(魔)を破り、安全に暮らす

絵馬に願い事を書くのは通年できることですが、初詣の風物詩の一つであったり、毎年干支に合わせた絵馬が用意される寺社もあるなど、お正月らしい物と認識されているようです。全ての寺社ではありませんが、年の暮れになると巨大絵馬が奉納されるニュース映像も流れますね。

その年に初めて見る夢、初夢で一年の運勢を占う風習があります。初夢で見ると良いとされるものが、上から順に富士山、鷹、茄子です。「一ふじ、二たか、三なすび」などと言い慣わされます。

富士山は初日の出やご来光の意味で、太陽と共に描かれることもあります。鷹や茄子は、初夢と分かるよう3つ合わせた図柄で描かれることが多いようです。

まとめ

年賀状に使う柄は、和風でおめでたそうだから、デザインが気に入ったから、などで気軽に選んでしまうことも多いかと思います。印刷をお願いしているような場合、既製のデザインを使うしかなく、細かく自分で選ぶ余地がないこともありますね。

年賀状は、新年のご挨拶と共にその方の一年の幸福もお祈りするもの。そんな気持ちのこもった年賀状に相応しいデザインを決めるために、絵柄の知識がお役に立てば幸いです。

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